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はじめに
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- プロジェクトをご覧くださり、誠にありがとうございます。
初めまして、吉田瞳と申します。
このプロジェクトは群馬県吾妻郡長野原町にある川原湯温泉にオリジナルクラフトビールとその醸造所を作る目的で立ち上げました。
川原湯(かわらゆ)温泉と言われてもピンと来ない方もいらっしゃると思いますが、JR吾妻線・川原湯温泉駅は国土交通省管轄の八ッ場(やんば)ダムと、ダムでできた湖・八ッ場あがつま湖に面した場所に位置します。 -
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- 2019年10月、東日本に豪雨をもたらした台風19号の際まだ完成前の八ッ場ダム内は一昼夜で満水となり、多くの水を堰き止めたことで利根川下流の被害を防いだのではないか、と言われています。「八ッ場ダム」という名前でしたらお聞き及びの方も多いことと思います。
2020年8月このダム湖・八ッ場あがつま湖に迫り出すような形でできた新施設「川原湯温泉あそびの基地NOA」。私はこの施設と川原湯温泉のさらなる魅力として、オリジナルクラフトビールとその醸造所を作りたいと考えています。醸造所は施設の開業1周年となる2021年8月のオープンを目指します。
拙い言葉ですがプロジェクト立ち上げの経緯などを読んでいただき、少しでも賛同してくださる方にご支援いただけたら幸いです。 -
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プロジェクトの経緯
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八ッ場ダム計画に触れる
- ご縁あって2020年8月より川原湯温泉あそびの基地NOAにある「笹湯」という温泉施設(写真左)「笹湯カフェ」(写真中央)「川原湯温泉駅キャンプ場」(写真右)
を運営することが決まり、国交省管轄の八ッ場ダム案件に関わることとなりました。お恥ずかしいことに、八ッ場ダムという名称は聞いたことがありましたが知識はほとんどなかったため、関わるにあたり私なりに地元の歴史などを調べる機会をいただきました。 -
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- ダム建設は70年以上前から計画があり、利根川の主要な支流のひとつ・吾妻川の先である川原湯に建設することで、計画当初から関東特に東京の水源確保のために使われることが予定されていました。政権交代などが絡み建設計画自体が二転三転してしまったり…子供の頃より八ッ場ダムの情報はニュースで見聞きしていたものの、自身とは縁遠いお話しだと敬遠しているほどでした。
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川原湯温泉との出会い
- キャンプ場施設の設計、開業計画の打ち合わせなどで2018年より川原湯の方々とお会いしてお話しすることとなり、街の方のあたたかさや人柄に触れることで、故郷でもない、地元でもない地ですが、強い思い入れを持つようになりました。
ダム建設のために先祖伝来の土地、大事な故郷がダム底へ沈んでしまうことについて当初は反対の声も多かったとのことですが、最終的に「関東の水源確保のために…」と代替地への移転を決定されました。その苦渋の決断は私にははかりしえないことです…。でも私がお会いした川原湯の方々はそのようなことは微塵も感じさせず、新たな土地での生活の基盤を作られています。
私の言葉では説得力がありませんが、日々水道の蛇口をひねると安定的な水が供給されることが何かの、誰かの犠牲の上にあることを改めて痛感し、このことを広めなければ!という思いに駆られました。 -
当たり前じゃない
- 私が知ったこの事実を世の中のよりたくさんの方に知っていただきたい。毎朝何気なく洗顔するときに蛇口をひねると当たり前に水道水が出てきます。ただ、これは「当たり前」ではないことを伝えたいのです。
川原湯の方々の大きな決断が私たちの当たり前を作ってくれている、このことをより身近に感じてもらうため、私に、私の会社にどんなことができるか向き合ってきました。 -
私にできることは何か…
- 私は東京都台東区で「谷中ビアホール」というお店を経営しています。ビアホールの運営経験から、私ならではの提案で川原湯温泉の名前や街の決断について知ってもらうにはどのようなことができるか…。オリジナルクラフトビールを作り、谷中ビアホールで提供することで訪れる皆様にビールが作られた背景を伝え、召し上がってもらうというのはどうだろうか。
さらに現地に醸造所を作ることでビールに興味ある方が川原湯温泉へ行く新たな目的を作りたい。ビールがきっかけとなり、川原湯温泉の名前を全国に知らせたい。こう考えるようになりました。 -
谷中ビアホール
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- 東京都台東区上野桜木、昭和13年に建てられた築80年を超える古民家を改装し、2015年に「上野桜木あたり」という複合商業施設ができました。その1号棟に位置するのが私たちの運営する「谷中ビアホール」です。このお店でしか飲むことのできない「谷中ビール」は古民家をイメージし森林浴を感じられる香りと谷中に沈む夕陽の色をイメージし茶褐色をしたクラフトビールです。谷中ビールは全4種、爽快感や華やかな香り、ホップの苦味を感じられるものを取り揃えています。
この全てを企画し、日々ビールを供給してくださっているのは文京区にあるアウグスビール。お店ではアウグスビールのオリジナル4種を加え常時8種類のクラフトビールを提供し続け、さらに旬の食材を使ってその場で作る期間限定フレーバービールなど、ビールの美味しさと楽しさを古民家で味わうことができるサービスを提供しています。
今回、川原湯温泉に企画するオリジナルビールもアウグスビールと共同で開発し、あの地で飲むのにふさわしい味や色、コンセプトを提案したいと考えています。 -
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プロジェクトへの意気込み
- 本来なら会社の資金で全て賄うことが会社経営する身としての責任ですが、新型コロナウイルス感染症の拡大により既存店舗の売上も減少…。県外への外出について制限のあった時間も長く、たくさんの人に川原湯温泉に来て欲しいと願うもなかなか叶いませんでした。また私の会社は小さく、新たに醸造所を作ってオリジナルビールを醸造してもたくさんの方に知れ渡るには時間がかかりすぎるのでは…という不安もありました。
それを解消する手立てとして、クラウドファンディングでまずたくさんの人にこのプロジェクトを知ってもらう機会を作りたい。プロジェクトにご賛同いただける方を募り、ご支援の力によってオリジナルビールと醸造所を作り上げたい。蛇口をひねる度に水によって恩恵を受ける方々にご支援いただければ、それは結果ダム底へ沈んだ大事な土地への恩返しができるのではないかと強く思います。 -
オリジナルビール、醸造所のイメージ
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- 最終目的は川原湯温泉をイメージし、この地に似合うビールを完成させていくことです。ビールについてはまだ検討の真っ只中ですが、私の考えるビールのテーマはこのような感じです。川原湯温泉は硫黄の香りが強いのですが、お湯は無色透明でとても澄んでいます。ビールも香りはしっかり感じられるもの…でも色は強くなく、湯上りに飲むのに最適な爽快感を表現できたら良いのではないか。1種類に限らず、川原湯の四季を表す季節限定のビールも提案していきたいです。
醸造所は「川原湯温泉あそびの基地NOA」内に建設したいと考えています。笹湯・笹湯カフェ・川原湯温泉駅キャンプ場に続く次の管理施設となりますが、川原湯温泉街全体で盛り上げるため「川原湯温泉駅醸造舎」と命名し、醸造管理を中心に行います。この地のさらなる魅力となることを強く願って…。 -
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リターンのご紹介
- ご支援いただく皆様にはビールをきっかけに川原湯温泉の魅力を伝えたく、特徴的なリターンをご紹介させてください。
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施設貸切
- 最大の魅力となるのはもちろん「川原湯温泉あそびの基地NOA」。他の醸造所にはない大きな魅力として、ビール醸造設備とともに温泉やカフェ、バーベキュー・キャンプなど様々な施設が併設することです。
今回のリターンは「笹湯」「笹湯カフェ」「川原湯温泉駅キャンプ場」それぞれの施設を貸切使用できるプランがあることが目玉となります。
「笹湯」貸切はご家族・ご親戚など近しい間柄の方々と楽しんでいただく…。「笹湯カフェ」は1階・2階が吹き抜けとなっていますので、親睦会、同窓会、創業パーティー、さらにはアコースティックライブなども行うことができます。
「川原湯温泉駅キャンプ場」はバーベキューはもちろん、屋外のためどのような用途にも対応可能です。個人利用者様でしたら屋外ウェディングパーティーなどで密を避けて楽しむことができます。法人利用者様でしたら屋外創業パーティーや新製品発表会などにもご利用いただけます。また芝生のエリアもあるため、ヨガイベントなどにも活用可能です。
実際当キャンプ場にて行われたヨガ教室の様子です。芝生の上でのびのびとイベントを行うことができます。また湖面でのSUPヨガも開催実績があります。(写真提供:にじいろ珠ヨガ) -
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パスポート
- 年間パスポートと永久パスポートをご用意いたしました。念願の醸造所ができましたら、美味しいオリジナルクラフトビールの一杯目を無料にてご提供いたします。醸造所はもちろんのこと、谷中ビアホールでもご利用いただけますので、群馬と東京ぜひ両方で味わってください。
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調達資金の使途、スケジュール
- 皆様からご支援いただいた資金は醸造機器設備(醸造タンク、製品タンク等)、醸造所工事にかかる費用に使用させていただきます。醸造タンクの選定・手配はアウグスビールに全面的にご協力いただき、実際の醸造は「川原湯温泉駅醸造舎」が企画し行っていきます。
今後のスケジュールについては、クラウドファンディング終了後12月に醸造設備の最終選定、年明けまでに設備発注、3月設備受領、3月〜5月に建設工事・完成後醸造免許申請、6月〜7月免許取得後試験運用、8月開業を予定し、その後本格生産を開始いたします。 -
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最後に
- 本プロジェクトはAll or Nothing方式で実施します。
リターンの最大の魅力は川原湯温泉あそびの基地NOAそのものだと確信しています。他の醸造所にはない、温泉やキャンプ場施設が併設しており、ビールを飲むというだけでなくバーベキューやキャンプ・デイキャンプを通して楽しい時間を共有していただけます。ビール好きな方だけがこのリターンを受けるのではなく、飲まない方も一緒に楽しんでいただけたら…と思います。
少し余談ですが、これは私がこのプロジェクトへの思いを強く持ち続ける原動力となる写真です。八ッ場あがつま湖にシーカヤックで漕ぎ出て、水面に座るような高さから堤防を臨んでいます。川原湯温泉に行くたびに雨量の関係で水面の高さが大きく変わります。その変化を楽しむことができるのもこの地の魅力です。そしてこの水が利根川をくだり水道水となり、私の家まで届く。そう思うと目の前にあるもの一つ一つに感謝しかありません。 -
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- 私には10歳の息子がいます。私が感じた思いを共有したいと考え、出張の度に息子も連れて打ち合わせに行きました。ダムが何のためにあるのか、ダム湖の水がどこへ行くのか。教科書で習う以上のことを体感できます。水の大切さ、怖さ、現実味を持って迫ってくるものを息子自身も感じていました。
皆様にもぜひ体感していただきたいです。今回計画するクラフトビールが皆様がこの地を訪れるきっかけとなれば本望です。さらには、大切な方やご家族とお越しいただけると、なお嬉しいです。どうかご支援のほど、よろしくお願いいたします。
・未成年者への酒類の販売はいたしておりません。
・20歳未満の方の飲酒は法律で固く禁じられております。
【川原湯温泉あそびの基地NOA】
【川原湯温泉駅キャンプ場】
場所:〒377-1302 群馬県吾妻郡長野原町大字川原湯223番地5 -
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プロジェクトメンバー
- <プロジェクトメンバー紹介>
・イノーバー・ジャパン
プロジェクトオーナー
吉田瞳
アドバイザー
新保孝三、高田勝、谷津和彦
SNS発信
松岡詩音、村松浩子、孫瀟梟
写真提供
イノーバー・ジャパン社員一同
■アウグスビール
坂本健二 -
応援メッセージ
- 【坂本 健二 様】
アウグスビール株式会社代表
アウグスビール㈱は川原湯温泉を未来に繋ぐために、
歴史と多彩なアクティビティーとが共存する地域の大切な文化拠点として、
かつ観光拠点としてオリジナルビール作りと醸造所の建設を応援します。
川原湯温泉駅キャンプ場にマイクロブルワリーを併設することにより
「ビール工場併設のキャンプ場」となり、お客様に「隣で醸造された出来立てのビール」を提供するだけではなく、次の段階としてビール工場と併存してホップ栽培カーテンを実現させ、施設利用者の為の日陰も提供出来ることと思います。
安価な海外輸入ホップ使用により忘れられた純国産ホップの復活を目的とした、
八ッ場地域に合ったホップ品種の栽培を開始することで、農業・製造業・サービス業の6次産業を実現することができます。
目指しているのは、大量生産によって忘れ去られたビール造りの原点への回帰であり、本物の味の復活です。
まさに「旨いビールを知る人生は幸せです。」 -
- 【松岡 詩音】
イノーバー・ジャパン社員
谷中ビアホールが開業して5年半。私が働き始めてから4年。これまではお客様を店の中で待ち続け、来ていただくお客様を楽しませることで精一杯でした。しかしクラウドファンディングのプロジェクトに携わらせていただくようになってから、スタッフ自らがお客様に来てもらうために宣伝・発信していくことの重大さに気付くことができました。疎かにしていたSNSを強化し、どうやったらフォロワーが増やせるか、興味をひく投稿は何だろうかと毎日試行錯誤しました。来ていただいたお客様の直接聞くことのできなかった声を知ることでより良いお店作りに努めてまいりました。クラウドファンディングについての投稿も毎日発信してきました。
今回の【川原湯温泉駅醸造舎プロジェクト】を達成することができたら、谷中ビアホールとしても大きな一歩、成長になると信じています。新しい醸造所で作られたオリジナルビールを私も飲みたいですし、谷中ビアホールに来てくださるお客様にも飲んでもらいたいと強く望んでいます。 -