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「片山享×福井」第2弾 長編映画「いっちょらい」制作決定!
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世界が注目し始める監督の第2弾
- 福井県鯖江市出身の映画監督、片山享(かたやまりょう)のデビュー作『轟音』に続く、長編映画第2弾『いっちょらい』の制作を発表します!
片山監督は俳優としての長年のキャリアを活かした演出で、今そこに生きている人を切りとる映画監督として注目され始めています。その片山監督のデビュー作『轟音』(2019年)は、東京、池袋シネマ・ロサでのロードショーを皮切りに、神戸、大阪、福井で公開され、また北米最大の日本映画祭であるJAPANCUTS2020にてインターナショナルプレミアとして上映。その後もオーストリア、ジャパニュアルにて選出、また老舗映画祭であるシッチェス映画祭にもブリガドーン部門で選出されたのです。『轟音』は片山監督の故郷でもある福井県を舞台に撮影された作品で、今回の『いっちょらい』も福井県で全編撮影されました。 -
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- そもそも映画『いっちょらい』は、片山監督の初の短編映画となった作品で2017年に撮影されたもの。短編版も国内映画祭にて高い評価を受け、ながおか映画祭では準グランプリを獲得しました。
そのセルフリメイク版となる長編『いっちょらい』。短編とはストーリーラインこそ同じですが、メッセージ性は更に強くなっています。短編では「幸せは環境や場所が決めるものではない。自分で決めるものなんだ」というメッセージを強く表現していますが、長編では「忘れないための映画」という部分が強く表現されています。忘れることはある意味簡単なことですが、すべてを抱えて生きていくことはとても辛く、大変なこと。
でも、それでも、そんな状況でも、絶望だからこそ1歩を踏み出す。それは、忘れられた商店街のようでもあります。けれど、今も商店街は生きています。歴史や想いを抱え、今も生きています。『いっちょらい』を通して、片田舎の商店街で生きる男の様を観ていただけたらと思っています。
↓2017年時の撮影風景 -
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はじまりは商店街から
- 舞台となるのは福井駅前の商店街、新栄商店街。その新栄商店街を中心に毎年市民が作る映画制作プロジェクト「ふくいムービーハッカソン」を2016年から企画しています。2015年から始まった「福井駅前短編映画祭」のスピンオフ企画として始まりましたが、ここが片山監督の原点となっています。
ちなみにムービーハッカソンとはこれまでになかった言葉です。IT業界では多くの人が集まって集中してプログラムを組んだりバグを見つけたりするイベントを「Hack」と「Marathon」を組み合わせ「ハッカソン」という造語を作っていました。その言葉に「Movie」をさらに組み合わせ、造語の造語としてムービーハッカソンという言葉を作りました。ムービーハッカソンは「3日間で映画を撮る」というプロジェクトです。シナリオと監督は当日までに決まっていますが、役者や制作スタッフは当日参加した市民の中で希望者が役割を担います。市民参加型のプロジェクトであり、映画を作る現場の空気や楽しさをこの3日間で味わってほしいと思って企画していました。
片山監督も俳優として第1回目から参加していただき、第2回目を開催するとなった時に片山監督から「監督をやらせてください」と直談判されました。その映画が短編版の『いっちょらい』です。短編版『いっちょらい』はある種、ふくいムービーハッカソンのカタチをつくってくれた作品となりました。
↓過去のふくいムービーハッカソン作品 -
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2020年。人々の希望になるような映画を
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映画の灯を消さないために
- そして今年。新型コロナウイルスの影響で「ふくいムービーハッカソン」も「福井駅前短編映画祭」も中止となりました。しかし、ここまで繋いできた“映画の灯”を消してはいけない、と片山監督とも相談し、東京から映画を生業とするスタッフの方々や役者さんをお呼びして、さらに、今までふくいムービーハッカソンに参加してくださった方々にお声がけをさせていただき、長編版の『いっちょらい』を撮ることを決定しました。今年も福井で映画を撮ろう、少しでも福井を元気にしよう、そして「福井を映画の街に」とするように、との思いを込めて。
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資金の使い道
- 本プロジェクトいただいた資金は、長編版「いっちょらい」の仕上げ作業(マスタリングスタジオ代、カラーグレーディング費用等)や関係者試写費用、映画祭出品及び選出された際の宿泊交通費、また劇場公開された際の諸経費(宣伝物の制作・印刷代、HP制作費、DCP制作費等)に使わせていただきます。
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制作スケジュール
- 2020年夏本編撮影(終了)
2020年内完成予定
2021年春関係者試写予定
2021年国内外映画祭出品
2021年もしくは2022年劇場公開予定 -
監督・片山享
- 短編版『いっちょらい』で初めてメガホンを取り、その卓越したストーリーテリング、演出は、その後もいかんなく発揮され、制作した映画は、毎年のように映画祭で高い評価を受けています。
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プロフィール
- 片山 享 かたやま りょう 1980年福井県鯖江市生まれ。
大学卒業後から俳優活動を開始。代表作には映画「ラストゲーム最後の早慶戦」(神山 征二郎監督)「おおかみこどもの雨と雪」(細田 守監督)「リングサイド・ストーリー」(武 正晴監督)「22年目の告白~私が殺人犯です~」(入江 悠監督)。CMでは現在「センチュリー21」「JT」と契約中。テレビドラマでは福井発地域ドラマ「シューカツ屋」で主演水川あさみの相手役を演じる。
また、2017年より映画監督しても活動を開始。
主に故郷である福井で映画制作を行ない、国内外で高い評価を受ける。2020年2月には池袋シネマ・ロサにて1か月に及ぶ特集上映という異例の劇場デビューを果たす。
さらに、故郷福井を舞台にした初長編映画「轟音」では、役者ならではの演出で、登場人物に「生」の息吹を吹き込み、出演者からも絶大なる支持を得ている。
主な監督作は
■「いっちょらい」監督/脚本 ※福井が舞台
出演:松林慎司、宇野朱美、たにぐちともこ、谷口裕宣、宮田和夫
ながおか映画祭 準グランプリ
■「名操縦士」監督/脚本
立川名画座通り映画祭 審査員特別賞
ながおか映画祭 監督賞
■「轟音」監督/脚本 ※福井が舞台
オホーツク網走フィルムフェスティバル 極寒賞
JAPANCUTS(北米最大の日本映画祭)Next Generation部門選出
ドイツ・ハンブルグ日本映画祭 招待作品
スペイン・シッチェス映画祭 ブリガドーン部門選出
■「つむぐ」監督/脚本 ※福井が舞台
出演:涼邑芹、楠木まゆ、津田寛治
山形国際ムービーフェスティバル 最優秀俳優賞(主演:涼邑芹)
■「未来の唄」※福井が舞台 -
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想定されるリスクとチャレンジ
- 今回はAll-In方式でファンドを集めます。現在企業協賛に加え、福井市の「ふるさと納税」からの支援もいただき、予算を組んでいます。それでもすべてをまかなえるわけでもなく、多くの方からの撮影に関しての支援もいただいております。